音楽ストリーミング業界は今、大きな転換期を迎えている。大手プラットフォームによる数度の値上げを経て、標準的な有料プランの月額料金は数年前と比べて一段上へとシフトした。生活防衛の意識が高まるなか、日常的な固定費を1円でも削減したいと考える消費者が増えるのはごく自然な流れだ。
一方で、無料プランにおける広告の挿入頻度は年々エスカレートしている。単なる音声広告にとどまらず、画面全画面を覆う動画広告や、スキップ不可能な長尺プロモーションが頻発するようになった。曲と曲の合間に挟まる広告の主張が強まれば強まるほど、ストレスフリーな環境を「無料で」手に入れたいというユーザーの渇望は強まる一方なのだ。