主役級のキャラクターだけでなく、層の厚いサブキャラクターたちの存在が世界観に圧倒的な実在感を与えている。めんどくさがりでありながらIQ200を超える頭脳で参謀へと成長していく奈良シカマルや、かつて守られる存在だった少女から最強の医療忍者へと脱皮を遂げた春野サクラなど、各々が独自の課題と向き合い成長を果たす。
ロック・リーが見せた「忍術が使えなくとも努力で天才に勝つ」という泥臭い執念や、日向ネジが囚われていた「血統の運命」からの解放など、群像劇としてのエピソード一つひとつが独立した人間ドラマとして成立している。誰もが何らかのコンプレックスを抱え、それを乗り越えようとする姿が、読者自身の人生の選択肢と重なり合うのだ。