この場所の歴史を語るうえで欠かせないのが、かつて地上を走っていた東急東横線の存在だ。渋谷と代官山を繋ぐ線路が地下へと潜ったことで生まれた広大な未利用地。そこを単なる高層ビルで埋め尽くすのではなく、細長い地形をそのまま活かした散策路として再生させた決断が、今日の風景を作り上げた。
ニューヨークのハイラインを彷彿とさせるアプローチだが、ここには代官山という街が醸し出すどこか奥ゆかしく上品な空気が漂う。風が通り抜ける散歩道に配された植物は、あえて整地されすぎず、四季の移ろいを野生的なグラデーションで魅せてくれる。