ラーメンの味を決定づける要素として、意外にも見落とされがちなのが「水」の存在だ。富士市は言わずと知れた富士山の伏流水に恵まれた街。ミネラル分を絶妙なバランスで含んだ清らかな湧水は、出汁の旨味を最大限に引き出す魔法のベースとなる。
地元の人気店店主は語る。「東京から移転してきた当初、水道から出る水の質の高さに驚いた。昆布や煮干しの出汁が、以前の倍以上の深みで抽出できる」。スープだけでなく、自家製麺の打ち込みや茹で上げにもこの水が使われており、しなやかでありながら強いコシを持つ極上麺が生まれるのだ。