「美味しい」の裏側にある細やかな味覚のニュアンスを言語化できれば、食事の会話はより深みを増す。韓国料理特有のフレーバーを捉えるキーワードを押さえておきたい。
辛さひとつをとっても、ただ辛いだけの「매워요(メウォヨ)」だけでなく、癖になる辛さを誇る「매콤하다(メコマダ=ピリ辛で美味しい)」や、すっきりとした辛さの「칼칼하다(カルカラダ=喉に響くような辛旨さ)」といった使い分けが存在する。甘辛い味付けには「달콤매콤하다(ダルコンメコマダ)」がぴったりだ。
また、香ばしさを表す「고소하다(コソハダ)」は、ごま油の風味やナッツ類、あるいは熟成されたチーズのコクを表現する際に不可欠な言葉だ。味覚の解像度を上げることで、一皿の料理が持つストーリーが鮮明に立ち現れてくる。