原点を振り返るとき、避けて通れないのが秋葉原の専用劇場で繰り広げられた地下アイドル時代の狂騒だ。「アリス十番」のメンバーとしてステージに立っていた頃から、彼女の異質さは群を抜いていた。決められた振付や優等生的なコメントには納まりきらないエネルギー。時に客席を騒然とさせる行動力は、常に賛否両論の渦の中にあった。
「彼女は最初から『愛されるだけのアイドル』になる気なんてサラサラなかった」。当時のライブハウススタッフはそう述懐する。決められたルールからはみ出すことを恐れず、常に自分の言葉で喋りたがっていた。その危うさこそが、熱狂的なコアファンを引きつける原動力だったのだ。