どれほどテクノロジーが進化しても、震源地の直上に位置する「直下型地震」では、P波とS波(主要動)がほぼ同時に襲いかかる。速報を受信してから身を守るまでの猶予は1秒にも満たない場合がある。
防災工学の専門家は「震源地が極めて近いと判断した瞬間、まず行うべきは状況確認ではなく頭部の保護だ」と強調する。画面の文字を熟読する余裕はない。スマホが激しいアラートを鳴らし、震源地が自分の現在地と重なっている場合は、その場で姿勢を低くし、机の下に潜り込むか、バッグで頭を抱え込む動作を無意識に再現できるよう身体に叩き込んでおく必要がある。