野崎というキャラクターを紐解く上で、決して外すことができないキーアイテムが「赤いハンカチ」だ。物語終盤、バルカの空港で乃木を見送る際、野崎が手渡したあの布きれには、視聴者の背筋を凍らせるほどの意味が込められていた。
かつてバルカで若き相棒・リュウを亡くした悲痛な過去。野崎の行動原理の根底には、常にそのトラウマと復讐心が渦巻いていた。乃木に対して注がれた兄のような温かい眼差しは、果たして本物だったのか。それとも、影の組織「テント」や「別班」の動向を探るための周到な罠だったのか。友情と捜査活動が複雑に交錯する彼の表情の変化に、視聴者は何度も画面に釘付けにされた。