都内の認可保育園で長年年長・中長クラスを担当するベテラン保育士は、近年の指導方法の劇的な変化について語る。「以前は、全員が同じような整った鬼のお面を持ち帰ることが良しとされていた時代もありました。しかし今はまったく違います。大人が型紙を用意して切らせるのではなく、お面の輪郭すら子ども自身に決めさせます」。
「角が10本あってもいいし、顔が緑と紫の斑点模様でもいい。大人が『鬼らしくないよ』と口を出さないことが一番のポイントです」と彼女は強調する。完成度よりも、子どもが「なぜこの目にしたのか」「なぜこの色を選んだのか」というストーリーに耳を傾ける姿勢。現場の意識改革が、子どもの自発的なものづくりへの情熱を後押ししている。