興味深いことに、自動車史を振り返ると「ウッディと車」の組み合わせには、もっと深いルーツが存在する。1930年代から50年代のアメリカで一世を風靡した、ボディの一部に本物の木材(ウッドパネル)を使用した「ウッディワゴン(Woodie Wagon)」だ。
当時のウッディワゴンは、サーファー文化やカントリーライフの象徴として愛され、独特の温かみと遊び心を車社会にもたらした。現代の若者がリアバンパーにウッディの人形をぶら下げる心理の底底にも、無機質な工業製品である自動車に「人間味」や「愛嬌」を注入したいという、時代を超えた共通の衝動が見え隠れする。