満員の観客が見守る中、メインアリーナの照明が落とされ、静寂を切り裂く重低音とともに両者が入場した。王者の余裕漂う眼光と、すべてを奪い取ろうとする挑戦者の鋭い眼光がリング中央で激突する。1ラウンド、互いにローキックで距離を測る静かな立ち上がりから、一瞬で試合は動いた。
挑戦者の放った目にも留まらぬ左フックが王者の顎を捉えると、会場から割れんばかりの歓声が上がった。ぐらつく王者を逃さずパウンドの嵐。意地で立ち上がろうとする王者だったが、レフェリーが抱きかかえるようにしてストップをかけた。まさかの第1ラウンドTKO決着。2026年、RIZINの歴史に新たな王者の名が刻まれた瞬間だった。