高校生に負けず劣らず熱い視線が注がれているのが中学校A部門だ。近年の兵庫県内の中学校は、指導者の質の向上や外部コーチの導入によって、技術的アベレージが急上昇している。中学生とは思えないダイナミクスレンジと、整ったアンサンブル精度は聴く者を唸らせる。
勝敗を分ける大きな要因となるのが「課題曲」の調理法だ。旋律の歌わせ方、リズムのタメやキレ、バランス配置など、基本的な音楽性が問われる課題曲において、いかに審査員の耳を唸らせるかが焦点となる。基礎合奏の徹底によって鍛え上げられた美しいユニゾンと、楽曲の本質を突いたアプローチが試される。