なぜこれほど唐突に夏が完成してしまったのか。気象データの解析によれば、上空高い所を流れる偏西風が大蛇行を起こし、ユーラシア大陸側から熱い空気の塊を日本上空へ直接押し流してきたことが主因だ。そこへ太平洋高気圧が張り出し、二重の「温室の蓋」が閉じられた状態になった。
例年であれば梅雨末期にみられる大雨のステップを飛び越え、いきなり8月中旬並みの強烈な日差しが降り注いでいる。気象庁の長期予報担当者は「降水量が少ないまま明けた地域では、水資源の確保という新たな課題も浮上しかねない」と指摘。短期間での気候の急変に対し、インフラ側の適応が追いつかないリスクが顕在化し始めている。