劇中で歌を披露するセイレーンキャラクターの場合、劇伴音楽との完全な調和が命となる。オーケストラや最先端のエレクトロニックサウンドに負けない声の芯の強さ、そしてメロディに乗せた感情の揺らぎが、作品世界への没入感を決定づける。
声優自身が「普段使わない発声法を模索した」「キャラの持つ狂気と美しさを歌に乗せるのが難しかった」と語るように、セイレーン役は演者にとっても自らの限界に挑む大きな試練だ。だからこそ、声と映像が完全に噛み合った瞬間のカタルシスは凄まじく、名シーンとしてファンの記憶に深く刻み込まれる。