沼津を訪れる観光客にとって最大の関心事の一つが、富士山の視認性だ。澄み渡った冬の空に広がる雄姿はもちろん、春から夏にかけての雲間から覗く姿も味わい深いが、これらはすべて風向きと湿度の微妙なバランスに依存している。湿度が70%を超える夏場は、午前中に晴れていても午後には富士山が深い雲に覆われるケースが多い。
また、名物の「沼津港」で開催される鮮魚の競りや直営飲食店の賑わいも、天候と不可分だ。荒天によって出航が制限されれば、地魚の入荷状況や価格に直ちに影響が及ぶ。天気を読むことは、絶景を堪能するだけでなく、最高のグルメを味わうための裏技でもあるのだ。