「和歌山といえばパンダ」というイメージの定着は、地元経済にも計り知れない恩恵をもたらしてきた。JR白浜駅に降り立った瞬間に目に入るパンダをあしらった装飾、特産の梅干しや銘菓とコラボレーションした限定グッズ、特急列車「パンダくろしお」の運行に至るまで、地域全体が一体となって街を盛り上げてきた。
一時期の帰国ラッシュによる「ロス」が懸念された時期もあった。しかし、白浜町観光協会の関係者は語る。「パンダをきっかけに訪れた人々が、白浜の温泉や豊かな海の幸、白良浜の絶景といった地域全体の魅力に触れ、リピーターとなってくれている」。パンダ経済圏は一過性のブームを終え、地域観光の強固な柱として成熟を見せている。