ファッションの首都パリで毎年開催されるメンズ・ファッションウィーク。2026年のランウェイを覗くと、かつてのような固定的な男性像は影を潜め、よりしなやかでジェンダーレスな美しさが主役を張っている。その中心で光を放つのが、フランス出身のトップモデルたちだ。
彼らの着こなしを特徴づける言葉、それが「エフォートレス(肩の力を抜いた)」だ。どれほど高級なオートクチュールを纏っていても、まるで着古した自前の服であるかのように着こなしてしまう。カチッとしたテーラードジャケットに、あえて無造作なヘアスタイルや少し崩したシャツを合わせるニュアンスは、彼らの生き方そのものを象徴しているかのようだ。
また、近年のランウェイでは北アフリカやカリブ諸島など、多文化的なバックグラウンドを持つフランス出身モデルの躍進も著しい。多様なルーツが織りなす骨格、肌のトーン、そして豊かな表情。単一の価値観にとらわれない美のあり方を体現する彼らのスタイルは、世界のファッションシーンに新たな風を吹き込み続けている。