「台風の現在位置から数百キロ離れているから安心だ」という油断は、命取りになりかねない。台風の南側から流れ込む暖かく湿った空気(暖湿流)が、秋雨前線や太平洋高気圧のふちを伝って遠方に流入すると、台風の接近前に局地的な大雨や線状降水帯を引き起こす。
また、台風の進行方向に向かって右側は「危険半球」と呼ばれ、台風自体の移動速度と反時計回りの風が重なり合うため、想像を絶する暴風が吹く。進行方向の左側(可航半球)であっても油断は禁物であり、特に沿岸部では高潮や高波が満潮時刻と重なることで、堤防を越える大規模な冠水被害が発生するリスクが高まる。