1993年の誕生以来、イギリスの世界的情報誌『タイムズ』によって「世界の建築トップ20」に選出されるなど、国際的な評価を確立してきたこの建造物。その最大の特徵は、2棟の超高層ビル(タワーイースト・タワーウエスト)の頂部を地上で組み上げ、それをそのまま引き揚げる「リフトアップ工法」で連結させたダイナミックな構造にある。
地上173メートルに浮かぶ円形の開口部は、まるで空にぽっかりと開いた窓のようだ。シースルーのエスカレーターで宙を穿つように上昇していく高揚感は、他のどの超高層ビルでも味わえない。スチールとガラスが交錯する幾何学的な機能美は、建造から30年以上が経過した現在もなお、圧倒的な未来感を放ち続けている。