名古屋駅から歩いて目と鼻の先。鮮魚や乾物が飛び交う柳橋中央市場の一角に、絶え間なく人が吸い込まれていく区画がある。競りの威勢いい声と台車の走る音が響く店内は、どこか昭和の熱気と令和の洗練が同居する独特の熱気に満ちている。
市場の朝は早い。だからこそ、ここで提供されるラーメンには「朝から胃にすっと収まりつつ、一日を生き抜くパワーを与える」という命題が課せられてきた。その絶妙な立ち位置を見事に成立させているのが、長年培われた仕込み技術だ。朝の光が射し込む前に完成するスープには、新鮮な豚骨と鶏ガラ、そして厳選された魚介の旨味が過不足なく凝縮されている。