台風がもたらす脅威は雨や風だけにとどまらない。越前海岸をはじめとする沿岸部では、強烈な風と気圧低下が重なることで高潮が引き起こされる。巨大な高波が護岸を越えて国道305号を遮断し、集落が孤立する危険性は常につきまとう。波浪警報が発表された段階で、海岸付近への接近は厳禁だ。
地域経済を支える農業や漁業への打撃も深刻を極める。ビニールハウスの倒壊や米の倒伏、果樹の落果など、激甚化する風雨は農家に甚大な損害を与える。また、越前ガニ漁の拠点となる漁港設備や養殖施設の破損も懸念材料だ。暴風域に入る前に資材の固定や船の係留強化を完了させ、作業中の事故を防ぐ安全最優先の行動が徹底されなければならない。