しかし、情熱が裏目に出るケースも後を絶たない。取材に応じた都内の皮膚科専門医は「良かれと思って行っている自己流マッサージが、かえってたるみを悪化させている現場を幾度も目撃してきた」と語る。
最大の落とし穴は「摩擦」だ。目の下の皮膚は体の中で最も薄く、わずか0.5ミリ程度しか存在しない。ゆで卵の薄膜のようなデリケートな組織に対して、ゴリゴリと力任せに指をすべらせればどうなるか。答えは明白だ。真皮層のコラーゲン繊維が破壊され、色素沈着を起こすだけでなく、皮膚そのものが伸びてたるみを助長してしまう。
マッサージを行う際は必ず高品質のオイルやクリームを潤滑剤として使い、皮膚を引っ張らない「点での押圧」に留めること。強すぎる刺激は、美しさの最大の敵である。