カービィたちが暮らす平和な星「ポップスター」。そののどかな風景とは裏腹に、シリーズには不気味なほど「文明の残骸」が散りばめられている。『星のカービィ64』に登場した、凍りついた星「シブアース」。そして近年の『ディスカバリー』で描かれた、緑に飲み込まれた廃墟都市。これらは、かつて高度な科学技術を持っていた「人類」が滅び去った、あるいは星を捨てた後の地球ではないかという説が根強い。
ショッピングモール、高速道路、そして打ち捨てられたロボットたち。私たちが知る現代社会の成れの果てを強く想起させるビジュアルは、単なる演出にしては生々しすぎる。科学の暴走、あるいは未知の脅威によって先住民族は宇宙へと去り、その後にカービィたちが現れたというシナリオだ。公式が沈黙を守る中、作中に残された機械の警告音のようなBGMが、滅亡の歴史を静かに物語っている。