かつて「東名最大の難所」とまで呼ばれた大和トンネル付近のサグ部(下り坂から上り坂に差し掛かる凹部)。ここでは無意識の速度低下が引き金となり、後続車が次々とブレーキを踏む「速度ドミノ」が多発していた。大規模な拡幅工事により車線幅や視界環境は劇的に改善された。数値上、トンネル直下での極端な減速は確実に減っている。
しかし、問題は解決したわけではない。ボトルネックは消滅したのではなく、単に数キロ先へ「移動」したに過ぎないのだ。トンネルを抜けた車両が一斉に加速した直後、綾瀬スマートICからの流入車両や海老名JCTからの車線変更が過密状態を創出する。結果として、流動がスムーズになった分だけ合流部の負荷が限界を超え、新たな渋滞の起点へと化している。