「前日くらいはいつも通り過ごしたい」と考える人は多い。しかし、夕食のタイミングとメニュー選びは、翌朝の尿組成を左右する最大の要因だ。
まず警戒すべきはアルコールである。お酒を飲むと利尿作用によって体内の水分が急速に失われ、翌朝の尿が著しく濃縮される。その結果、本来なら問題のない範囲のタンパクや比重が「異常値」として検出されやすくなるのだ。さらに、アルコール代謝の過程で生じる尿酸値の変動や、塩分の高いおつまみも数値を乱す。ビールやレモンサワーといった糖質の高い酒類はもちろん、焼酎やハイボールであっても前夜の飲酒は原則として控えるのが極めて危険回避に有効だ。
また、食事の「時間」も極めて重要となる。一般的に、健診前日の夕食は21時までに済ませるのが医療機関の共通認識だ。夜遅くにラーメンやスイーツなどの高糖質・高脂質食を摂ると、消化吸収が翌朝まで続き、尿糖や尿蛋白が陽性反応を示してしまう。水や白湯以外の飲み物も21時以降は避け、消化の良い和食中心のメニューで軽めに済ませるのが鉄則である。