話は2006年1月に遡る。当時、ソロ活動でも数々のミリオンセラーを叩き出し、時代の寵児として歌謡界・ロック界の頂点に君臨していた河村隆一が選んだ伴侶は、2002年度ミス日本グランプリに輝いた佐野公美さんだった。伝統ある美の親善大使と、世紀のプレイボーイとしても名を馳せた名ボーカリストの電撃婚は、当時のスポーツ紙やワイドショーを連日賑わせた。
華やかな表舞台の裏で、世間が注目したのは二人の年齢差や育ちの違いだけではない。結婚当初から徹底して私生活をヴェールに包む河村のスタイルが、かえって「ミステリアスな夫婦像」を作り上げていった。メディアの過熱報道から家族を守るための沈黙。それが、後年のさまざまな憶測の種となったことは皮肉と言うほかない。