画面越しの華やかなスポットライトから、一刻を争う命の現場へ。環境の激変に対して、本人の語り口は驚くほど淡々としている。日々の診療現場では、瞬時の判断が患者の経過を決定づける。クイズで培った膨大な情報から解を導き出す高速の論理思考は、臨床現場での即断即決にも存分に生かされているという。
知識は単に蓄積するだけでは意味をなさない。目の前の患者が抱える課題を解決するためにどう組み合わせ、最短で最適解を導くか。学問を修めた者としての自負と、現場に立つ医療従事者としての責任感が、その言葉の端々からにじみ出る。