かつての特待生といえば、学年トップクラスの学力を持つ一部の精鋭だけに与えられる狭き門だった。しかし、現在の教育現場においてその常識は完全に崩れ去っている。一部の私立大学や中高一貫校では、授業料免除にとどまらず、毎月の生活費手当や海外研修費用のフルカバーまで掲げる超手厚い優遇措置が登場した。
同時に目立つのが、対象者を大幅に広げた「半額免除」や「初年度入学金のみ免除」といった分散型の特待枠だ。一握りの天才を集めるのではなく、標準以上の優秀層を幅広く囲い込む戦略へと各校が舵を切っていることが窺える。