観光客でごった返す駅前の喧騒を抜け、静けさを取り戻した北運河方面へ徒歩10分。かつてニシン漁で栄えた時代の石造り倉庫の中に、2026年冬にオープンしたばかりのビストロ「ル・キャナル」がある。ここで振る舞われるのは、小樽近海で獲れた八角やソイのポワレ、そして赤井川村産の有機野菜を贅沢に使ったコースランチだ。
店主の佐藤シェフ(34)は「海鮮丼も素晴らしいが、小樽の魚介は洋食の仕立てにも耐えうる圧倒的なポテンシャルがある。旬の素材をハーブや自家製バターと合わせることで、また違った海の表情を楽しんでほしい」と語る。ランチコースは3,800円からと手頃で、吹き抜けの天井に差すやわらかな光の中で味わう一皿は、旅の旅情をいや応なく高めてくれる。