「相手に失礼だ」「単なる高望みだ」と批判されがちなこの現象だが、心理学の観点から紐解くと、決して本人の性格的な意地悪さだけが原因ではない。
もともと心理学界で提唱された原義の「蛙化現象」は、自己評価の低さや回避型の愛着スタイルに起因すると言われてきた。「こんな自分を好きになるなんて、この人は物好きなのか」「自分を好きになった瞬間に相手の価値が下がったように思える」という無意識の防衛リアクションである。
一方、近年のトレンドとなっている「些細な行動で冷める蛙化」は、脳内における「相手の理想化」と「急激な現実化」のギャップが引き起こすショック状態だ。マッチングアプリやSNSを通じた出会いが当たり前となった現在、私たちは会う前から画面上で相手の理想像を無意識に膨らませがちだ。その結果、リアルの現場で生身の人間が持つ泥臭さや不器用さに直面した際、脳が「認知の歪み」を処理しきれずに拒絶反応を起こしてしまうのだ。