1970年代後半にスカウトされ、モデルとして芸能界に足を踏み入れた藤谷美和子。彼女の名が一躍全国区となったのは、1990年の大日本除虫菊(金鳥)のCMだった。「亭主元気で留守がいい」というキャッチコピーとともに、彼女が見せた独特の表情と間合いは流行語大賞に輝き、日本中のテレビのお茶の間を爆笑と衝撃で包み込んだ。
さらに1994年には、大内義昭とのデュエット曲「愛が生まれた日」がミリオンセラーを記録。日本レコード大賞優秀賞を受賞し、NHK紅白歌合戦にも出場を果たした。女優としての可憐なルックスと、どこか掴みどころのないミステリアスな空気感。歌唱においてもその素朴で切ない歌声は聴く者の心を掴んで離さなかった。