観光客の急増による混雑は、京都全体が抱える深刻な課題だ。しかし、紫竹や東山のアトリエ街など、中心部から少し離れたエリアでは、あえて「SNSでの宣伝を行わない」スタイルを貫く店が増え始めた。
あえて看板を出さず、住所も非公開にする店舗のオーナーはこう明かす。「観光地化することだけが成功だとは思いません。近所の人がふらっと寄って世間話をし、日常の羽を休められる場所を守りたいんです」。ガイドブックには絶対に載らない隠れ家。そこには、京都という街が長年培ってきた「外と内」を分けるしなやかな知恵が今も生きている。