福島県の天気予報を見るとき、最も陥りがちな失敗が「県全体の平均」で判断してしまうことだ。東西約160キロメートルに及ぶ広大な県土は、地理的要因によって気象が完全に分断されている。
西側に位置する「会津」は日本海側気候に属し、冬の豪雪と夏の猛暑が特徴的だ。中央の「中通り」は内陸性気候と太平洋側気候の要素が混ざり合い、四季の移り変わりが極めて鮮やかだ。そして東側の「浜通り」は海に面した海洋性気候で、冬は雪が少なく暖かいものの、夏は偏東風(やませ)の影響を受けやすい。
2026年に入り、この3エリアの落差はさらに激しさを増した。気象庁の長期予報でも、日本海からの湿った空気と太平洋からの暖気のぶつかり合いが県中央部で頻発する傾向が指摘されており、局地的な天候急変への即応力が試されている。