守備ばかりがフューチャーされがちな矢野だが、打席での粘り強さも相手投手にとって悪夢と言える脅威になっている。特に注目を集めているのが、2ストライクに追い込まれてからの驚異的なファール技術だ。相手投手の勝負球を何球もファールで逃げ、球数を吐き出させた末に四球を選ぶ、あるいは甘い球を仕留めるスタイルは、バッテリーの体力と精神を着実に削り取る。
1打席で10球以上を放らせるシーンはもはや日常茶飯事。かつて課題とされた打撃面でも年々確実性を増しており、単に出塁するだけでなく、勝負所でのシャープな打撃でタイムリーを放つ場面が急増した。守備だけでなく攻撃においても、カープの粘り強い野球を体現するキーマンとなっている。