2014年のオリジナルMVで提示された、シュールな表情で踊り続けるスタイル。これが2026年のデジタルユースの感性に驚くほどマッチした。「感情を過剰に演出する動画への疲れ」が広がっていたSNS空間において、淡々と、しかし完璧なリズムでステップを踏むスタイルが逆にフレッシュに映ったのだ。
現在、TikTokやYouTubeでハッシュタグを検索すれば、世界中の若者が自国の街並みをバックに「無表情ダンス」を再現している。パリのエッフェル塔前、シドニーのビーチ、さらには宇宙ステーション(ISS)からのパロディ動画まで登場した。感情の押し売りを排したからこそ、誰もが自分の物語を投影できるキャンバスとなったのだ。