東陽町といえば、かつては金融機関のバックオフィスや製造業の東京支店が集積する地味なエリアだった。しかし、近年のビル建て替えラッシュに伴い、環境配慮型の最先端オフィスビルが続々と竣工。IT系スタートアップやAI関連企業が相次いで本社や開発拠点を移転させている。
その背景にあるのは、羽田・成田の両空港や東京駅へのアクセス利便性と、都心エリアに比べて柔軟にスペースを確保できる賃料水準だ。昼休みになれば、カフェのテラス席でPCを開くエンジニアの姿も目立つ。静かな産業構造の変革が、街全体の空気をより先進的でアクティブなものへと書き換えている。