東映でのデビュー後、テレビドラマ『キイハンター』で一躍お茶の間のヒーローとなった彼は、単なる男前俳優の枠に収まるつもりは毛頭なかった。「日本の映画界には、命を懸けてアクションを表現できる専門家がいない」——その強い危機感が、彼を突き動かす。
1970年、自ら資金を投じてジャパン・アクション・クラブ(JAC)を設立。志穂美悦子や真田広之といった後の大スターたちを自ら鍛え上げた。同時に、空手界のレジェンド・大山倍達と深く交友を結び、極真会館で本格的な空手を体得。実戦の重みと凄みを身につけた千葉のアクションは、当時の甘い立ち回りとは一線を画す、本物の「殺気」を帯び始めることとなった。