コレクター層の若返りも顕著だ。20代後半から30代のミレニアル・Z世代のコレクターたちは、壁に飾るための「資産」として作品を購入しない。彼らが買い求めるのは、作家の哲学であり、社会に対する抗議のステートメントだ。
「自分がどんな社会を望むのか。それを支持する票としてアートを買う」。都内でIT企業を経営する30代のコレクターは語る。ジェンダーギャップの解消やマイノリティの権利、メンタルヘルスの問題をテーマにした作品は、彼らの強い共感を集めている。自宅のリビングに飾るのではなく、自身が運営するシェアオフィスやパブリックスペースに寄託・展示し、コミュニティ全体で共有するスタイルも定着した。