近年、TikTokやInstagramをはじめとするSNSの拡散により、うさぎやの評判は世界中へと広がった。特にインバウンドが本格的なピークを迎えている2026年の東京では、英語や中国語のガイドブックを片手に並ぶ外国人の姿が日常茶飯事となっている。
急増する需要に対し、機械化による大量生産を選択する老舗も少なくない中で、うさぎやは職人の手焼きと仕込みの限界量を崩さない。売切れ御免の姿勢を貫き、品質を維持することを選ぶ頑固さ。効率を最優先する現代社会において、このアナログな誠実さこそが、かえって世界中の旅人の心を強く惹きつけているのだ。