「東京や浜松の大学病院に行かなければ高度な治療は受けられない」という過去の固定観念は、完全に崩れ去ろうとしている。同院のがん治療センターでは、最新世代の内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を駆使した低侵襲手術が日常化している。
前立腺がんや胃がん、肺がんに至るまで、数ミリの小切開から行われるロボット支援手術は、出血量を極限まで抑え、術後の社会復帰期間を劇的に短縮させた。ある70代の消化器系がん患者は「術後わずか数日で自分の足で歩いて退院できるとは思わなかった」と驚きを隠さない。
さらに遺伝子パネル検査に基づくがんゲノム医療の拠点としても機能しており、個々の患者の遺伝子変異に合わせたプレシジョン・メディシン(精密医療)を提供。地方にいながらにして世界水準の最適治療を選択できる環境が、ここ磐田で現実のものとなっている。