全国的な物価高の波は沖縄にも押し寄せているが、この市場の中だけは時間が緩やかに流れている。場内に点在する10数店舗の鮮魚店では、さばきたての刺身パックが500円〜1,000円という驚異的な価格帯で売られている。酢飯の入った小パックを別買いすれば、自分だけのオリジナル海鮮丼がその場で完成する。
特におすすめなのが、イカ墨汁や魚汁(あら汁)のテイクアウトだ。出汁の旨味が凝縮された熱々のスープは、朝の冷気で冷えた体にじんわりと染み渡る。気取ったレストランのフルコースよりも、こうした無骨な市場飯にこそ旅の醍醐味が詰まっている。