今年、高校野球関係者の間で最も熱い議論を呼んでいるのが「試合時間の短縮」、ひいては「7イニング制(7回制)」の導入問題だ。すでに国際大会(WBSC)や一部の若年層大会で採用されているこの制度を、夏の甲子園にも適用すべきか否か。世論と現場の意見は大きく揺れている。
賛成派が掲げるのは、圧倒的な「選手第一主義」だ。投手の肩や肘の障害予防、熱中症リスクの軽減、学業との両立。9イニングから7イニングに短縮されることで、選手の肉体的・精神的負担は大幅に減ると主張する。
一方で、慎重派からは「9回裏の逆転劇にこそ高校野球のドラマがある」「競技の質そのものが変わってしまう」という反論が根強く存在する。伝統を守ることと、時代に合わせた安全性を追求すること。主催者や関係者による議論は、2026年の終わりに向けて大詰めを迎えている。