今注目を集めている 2026年、酸性・アルカリ性食品説の嘘と真実:最新栄養学が明かす「体内環境」のリアルについて、多角的な視点をご紹介しています。

さらに見逃せないのが、腸内環境との化学反応だ。一般にアルカリ性に分類される葉物野菜や根菜、キノコ類には、豊富な食物繊維と多様なポリフェノールが含まれている。

これらの成分が腸内細菌によって発酵分解されると、酪酸や酢酸をはじめとする「短鎖脂肪酸」が生み出される。短鎖脂肪酸は腸管バリア機能を強固にし、全身でくすぶる慢性的な微小炎症を抑え込む。つまり、身体が軽くなったり肌の調子が整ったりするのは、ペーハーの数字が入れ替わったからではなく、腸内細菌叢を介した複雑な生物学的シグナル伝達の結果なのだ。短絡的な「体質リセット」という言葉に惑わされてはならない。