日本の排他的経済水域(EEZ)は世界第6位の広さを誇る。しかし、沿岸部から急激に水深が深くなる地形特性ゆえ、海底に柱を固定する着床式の洋上風力発電には自ずと限界が存在した。そこで主役に躍り出たのが、海上に浮かべる浮体構造だ。
2026年現在、九州沖や秋田県沖では大容量の浮体式風力タービンが本格稼働を開始。さらに波力発電や浮体式太陽光(FPV)を組み合わせたハイブリッド型ユニットも登場した。波の揺れを最小限に抑えるジャイロ制振技術の進歩により、荒天時でも安定した送電が可能になり、地域電力の需給構造に大きな変化をもたらしている。