ハード面の刷新と同時に進められたのが、時間帯別運賃制度(ダイナミック・プライシング)の全面的導入だ。ピーク時の運賃をやや高く設定する一方で、早朝やオフピーク時間帯の運賃を大幅に割引する仕組みが定着しつつある。企業の間でも、この運賃変動に合わせたフレックスタイム制の拡充が急ピッチで進む。
一律運賃に慣れ親しんだ利用者からの不満もゼロではない。SNS上では「実質的な値上げではないか」という懸念の声が上がる一方、オフピーク通勤を選択する層からは「定期代の自己負担が減り、車内も空いていて快適」との評価も聞かれる。利便性と公正さのバランスをどこに落とし込むか、各事業者は日夜データの検証を重ねている。