沿岸部の賑やかさとは対照的に、島中央部の中山間地域や洲本市の旧城下町エリアでは、昭和初期や明治期の立派な日本家屋を再生した隠れ家カフェが静かな熱を帯びている。土壁の温もりや太い梁(はり)をそのまま活かした空間は、足を踏み入れた瞬間に時間の流れが緩やかになるのを感じさせる。
こうした古民家店舗の魅力は、静寂と庭園の美しさだ。苔むした日本庭園を眺めながら、島産の日本茶や和スイーツを楽しめる場所が増加中だ。伝統的な建築美に現代的な北欧家具をミックスさせたインテリアなど、オーナーそれぞれの美意識が光る空間造りが訪問者を魅了してやまない。