2026年の能登半島地震から2年が経過した現在も、農地の保全と土壌の健全化は地域復興に向けた極めて重要な課題であり続けている。こうした現場の切実な声に応えるべく、学内の研究チームは塩害や地すべりダメージを受けた土壌の急速回復技術の開発に成功した。
鍵を握るのは、石川県内の固有土壌から抽出・培養された有用微生物群だ。単に化学肥料を投入する従来の手法とは異なり、微生物の代謝機能を最大化させることで、傷ついた農地の基盤を最短期間で蘇らせる。現地農家と一体となって進められる実証実験では、作物の根張りが劇的に改善されるなど、地域農業の明日を照らす大きな成果を生み出している。