スマホの画面をスクロールすれば、夜遅くまでデスクに向かう受験生、事業立ち上げの壁にぶつかる若き起爆剤たち、あるいは深夜のジムで追い込むアスリートの動画が次々と流れてくる。その背景で鳴り響いているのは、決まってあの歪んだギターサウンドと泥臭いシャウトだ。2026年現在、関連コンテンツの総再生回数は億単位を軽々と突破。かつてのファンだけでなく、10代の若者が「生まれて初めて聴いたのに涙が止まらない」と熱烈なリアクションを寄せている。
SNS上の流行を追い続けてきたメディア関係者は「洗練されたチルポップや整音されたデジタルサウンドが溢れかえる今だからこそ、感情を剥き出しにして叫ぶバンドサウンドが強力なカウンターとして機能している」と語る。画面の向こう側に作られた格好良さに対するアンチテーゼとして、剥き出しの人間味が若者の心を捉えて離さない。