庭づくりの醍醐味は、巡る季節ごとに異なる表情を楽しめる点にあります。開花時期に焦点を当てて、日本各地の庭で美しく映える代表的な樹木をピックアップしました。
春はガーデニングのハイライトとも呼べる季節です。花が咲く木(春)の代表格といえば、白やピンクの愛らしい花を咲かせるハナミズキや、新緑とともに可憐な白い小花を咲かせるジューンベリーが挙げられます。いずれも洋風・和風どちらの住宅デザインにも自然に馴染む扱いやすさが魅力です。
日差しが強まる夏には、暑さに負けず鮮やかな花を長期間咲かせる樹木が頼もしい存在になります。花が咲く木(夏)としては、百日咲き続けるとされるサルスベリや、南国情緒を感じさせつつ耐寒性も兼ね備えたムクゲが定番です。真夏の強い日差しを浴びて咲く姿は、住まいに生き生きとしたエネルギーをもたらしてくれます。
秋の訪れを五感で楽しむなら、花が咲く木(秋)の筆頭であるキンモクセイが外せません。黄金色の小花とともに漂う芳醇な甘い香りは、秋の風物詩として長く愛されています。また、紅葉とともに落ち着いた花姿を見せるツリバナも風情ある庭作りに重宝します。
寒さが厳しく多くの植物が休眠する冬にも、庭を彩る花が咲く木(冬)が存在します。早春に先駆けて透き通るような黄色い花と爽やかな香りを放つロウバイや、寒風の中で艶やかな花弁を広げるサザンカ、ツバキは、冬枯れの景色に貴重な彩りを添えてくれます。