教育の現場では、過去の失敗を繰り返さないための改革が急速に進んでいる。全国の小中学校で本格稼働している「GIGAスクール構想2.0」では、AI型学習アプリが児童一人ひとりのつまづきの原点をリアルタイムで分析する。
ある市立小学校の授業風景は、10年前とは様変わりした。児童がタブレット上で分数の足し算の問題に誤答すると、AIは即座に「通分ミス」か「約分忘れ」か、あるいは「整数の足し算との混同」かを識別。過去の学年にまで遡って、視覚的なピザの図形アニメーションを用いた補習課題を自動生成する。「クラス全員に同じドリルを解かせていた時代には見落とされていた『隠れつまずき』が、早期発見できるようになりました」と担当教諭は手応えを語る。